ソフトウェア大手のMicrosoftは、2012年を最後にConsumer Electronics Show(CES)から撤退すると述べた。
Microsoftで広報を担当するFrank Shaw氏は米国時間12月21日付けのブログ投稿で、同社は2012年1月に予定されているCESを最後に、同ショーでの基調講演やブースの出展を取りやめると述べた。同社は、長年にわたりCESの中心的な呼び物であった。
「PC、電話、エンターテインメント業界にわたるパートナーや顧客とつながる素晴らしい場所としてCESへの参加を続けるが、基調講演やブースの出展は2012年を最後とする。多くの場合において、当社の製品発表のスケジュールが1月という開催時期に合わないためだ」とShaw氏は述べた。
同社は、独自のイベントで主要な製品を発表する機会が増えてきている。これは業界全体に見られる傾向であり、他の技術企業もこれに従っている。AppleとGoogleは、CESには長い間参加しておらず、Googleは、Mobile World Congressといった他のカンファレンスでの存在感が大きい。Motorola Mobilityも、次回のCES向けの記者会見を中止している。
CESへの出展を再検討した企業はMicrosoftだけではない。CESは、莫大な費用が投入される大規模なイベントで、企業らは、多数の発表に埋もれて自社の発表がかすんでしまうというリスクを負う。CESで発表するよりも、他社の発表と競合することのない小規模な独自のイベントを開催することを企業らは検討している。
多くの企業は、独自に開催するイベントに対して多大な熱狂や関心を引き起こすことのできる、Appleが成功を収めているモデルを真似たいと考えている。
米家電協会(CEA)は、Microsoftの出展スペースに関心を持つ他の出展企業からの問い合わせを既に受けていると述べた。
CEAは21日の声明で、「CEAとMicrosoftはともに、長年にわたるこの素晴らしい形態に区切りをつける時が来たと考えており、Microsoftは2013年のCESでは基調講演を行わない」と述べた。「MicrosoftはCEAの重要なメンバーであり、消費者に情報を伝達するための新しい方法に関する計画の展開において、同社が成功を収めることを心から願っている」(CEA声明)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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