日本IBMは6月21日、コラボレーションSaaS「LotusLive」専用のデータセンターを日本国内に新設することを発表した。サービス提供は、9月下旬を予定している。
LotusLiveは、パブリッククラウドで提供される企業向けコラボレーションSaaS。メールのほか、情報共有と協同作業などのコラボレーション、ウェブ会議やウェブセミナーなどの画面共有という3つの機能を提供している。コラボレーションや画面共有では、社外のユーザーをゲストとしてライセンス不要で招待できることや、既存のIT環境の変更を必要とせずウェブベースですぐに利用できることが特長だとしている。
今回、米国以外で初めて日本国内にデータセンターを設立することで、アジア地区のユーザーに対するパフォーマンス向上を目指す。日本国内のユーザーを中心に応答時間の短縮が見込まれるほか、法規制やセキュリティの観点から国外に出せないデータを持つユーザーも安心してクラウド環境を利用できるとしている。
新センターは、数百万ユーザーまで対応できる処理能力があり、非常時のためのバックアップのセンターを日本国内の遠隔地に備えるという。応答時間の短縮を求められるコラボレーションと画面共有の機能から提供する予定だ。LotusLiveの利用料金は全世界で共通であるため、新センター利用に伴う追加料金は発生しない。サービス提供開始の具体的な日付は、東京電力と東北電力管内における電力使用制限令を踏まえ、電力需給の状況などを考慮の上、決定するとしている。
日本IBMは、「IBM LotusLive 複数年契約割引キャンペーン」も開始した。12月9日までの期間限定で、LotusLiveの2年分の料金で3年分の利用権を取得できるという。
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