Dellの創業者兼最高経営責任者(CEO)であるMichael Dell氏は、米国時間4月25日付のThe Wall Street Journal(WSJ)に掲載されたインタビューで、「Android」搭載タブレットがゆくゆくはAppleの「iPad」を追い抜いてスレート市場の最大勢力になると考えている、と述べた。
Dell氏はAndroid搭載タブレットの販売台数がiPadを上回る可能性についての質問を受け、「それは明日や明後日には起こらない。だが今から18カ月前、Android搭載携帯電話に対する反応は、『それは一体何だ』というものだった。それが現在では『iPhone』よりも多くのAndroid搭載携帯電話が普及している。Android搭載タブレットでも同じことが起きないという理由はない」と答えた。
確かに、Dell氏はそれが現実になることによって利益を得る立場にいる。Dellは現在、5インチと7インチのAndroid搭載タブレット「Streak」を提供している。同氏はインタビューで、Dellが今後もAndroidへの取り組みを拡大していく考えを示した。
もちろん、Dell氏はタブレット市場でこの転機が起きる正確な時期については言及しなかった。現状では、AppleのiPadはライバルを大きく引き離している。IDCの調査結果によると、Appleの2010年におけるタブレット市場シェアは83%だったという。また、IDCはAppleが2011年も70~80%程度のタブレット市場シェアを獲得すると予測している。
このことは、Androidがタブレット市場での足がかりを得る上で直面している問題を明白に示している。2月下旬に発売されたMotorolaの「XOOM」は、お店の棚に陳列されたままになっている。Deutsche Bankが先頃述べたところによると、XOOMの現在までの販売台数はわずか10万台だという。
2010年に発売されたサムスンの「GALAXY Tab」の状況も似たようなものだ。サムスンは世界中で200万台のGALAXY Tabを出荷したと2011年に述べたが、1月に投資家への決算報告で「売れ行きが自分たちの予測ほど順調ではなかった」ことを認めている。
とはいえ、タブレットがものすごい勢いで普及しているのも事実だ。IDCは2011年に入ってから、2011年だけで5000万台のタブレットが出荷されると予測している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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