Asia-Pacific Network Information Centre(APNIC)は4月15日、同日をもってAPNICの管理するIPv4アドレスの在庫が枯渇したことを発表した。あわせて、APNICとアドレス在庫を共有する社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)も、IPv4アドレスの通常割り振りを終了すると発表している。
JPNICによれば、今後のIPv4アドレス分配方法は、「最後の/8ブロックからの分配ポリシー」に基づいたものになるという。これは、APNICにおける最後の/8ブロック(約1670万アドレス)から、新規の事業者およびIPv6への移行のために利用されることを想定して、IPv4アドレスの分配を行うもので、初回割り振りまたは追加割り振り基準を満たしていれば、1組織につき1回まで、/22(1024アドレス)の割り振りが認められるというもの。APNICフォーラムでは最後の/8ブロックからの分配について、最小分配サイズの変更などに関する検討が行われており、これがAPNICで施行が決定した場合は、JPNICにおける分配方法も数カ月以内に変更になるとしている。
また、JPNICでは現在、在庫枯渇後も継続するIPv4アドレスへの需要に対応する施策のひとつして、分配済みアドレスの流動化を目的としたIPv4アドレス移転制度の施行を、2011年7月~8月をめどに検討を進めている。JPNICでは、この移転制度に対する意見を募っている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス