IBM、ビル管理ソフトウェアのTRIRIGAを買収へ

Martin LaMonica (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 高森郁哉2011年03月23日 12時37分

 IBMは、すでにソフトウェアでコンピュータを管理しているが、今後は建物を管理したいと考えている。

 IBMは米国時間3月22日、ラスベガスに拠点を置くTRIRIGAを買収する意向を明らかにした。買収金額は明らかにされていない。今回の買収により、IBMは、建物の資産を管理するソフトウェアを獲得することになる。その中には、建物の効率を改善して二酸化炭素の排出を減らすプロジェクトも含まれる。

 IBMによると、この買収は、企業に対して自社の設備や機器を管理するより優れた方法を提供する戦略の一環だという。TRIRIGAの各種アプリケーションは、IBMで管理用ソフトウェアを手がけるTivoli部門に編入される見込みだ。

 IBMでエネルギーと環境に関する担当幹部を務めるFlorence Hudson氏は声明で、「各国に広がる建物の運用を一覧できるようにすることは、組織が2番目に大きな経費である不動産資産を管理し最適化するのに役立つ強力な道具となる」と述べた。

 TRIRIGAのソフトウェアは、設備の管理担当者を対象とし、建物の利用率向上や維持管理のために建物をモニタする手段を提供する。同社製アプリケーションの中には、効率を高め、リサイクル率やエネルギー消費などの環境要素を監視することを目的としたものがある。建物の管理者はこのアプリケーションを使用し、エネルギーの効率化計画に優先順位を付けて冷暖房機器を切り替え、その結果をモニタしたりできる。

 ソフトウェアを通じた建物の効率化や環境モニタリングに参入する企業は数多くあるが、TRIRIGAもその1社だ。調査会社のVerdantixは、二酸化炭素やエネルギーを管理するソフトウェアを主導する企業として、CA Technologies、Hara Software、SAPとともにTRIRIGAを挙げている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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