DiggのJ・アデルソン氏、CEO職の辞任を発表

文:Caroline McCarthy(CNET News) 翻訳校正:湯本牧子、小林理子2010年04月06日 13時03分

 ソーシャルニュースサイト運営会社Diggの最高経営責任者(CEO)を長く務めてきたJay Adelson氏は米国時間4月5日、「企業家精神に導かれた」として、同社のCEO職を辞任すると発表した。長年にわたり会社の顔としてAdelson氏よりはるかに高い知名度を誇っていた創立者兼チーフアーキテクトのKevin Rose氏が、暫定CEOとしてAdelson氏を引き継ぐ。

 Adelson氏はDigg公式ブログでの投稿で、引き続き同社顧問としてはとどまるとしながら、次のように書いた。「4000万人のユーザーと素晴らしい経験に恵まれた5年間を終え、DiggのCEO職を退くことを決意した。新生Diggの公開準備が進み、『Digg Ads』は好調で、販売力も拡大し、雇用も勢いに乗っている。会社は立ち上げの段階をはるかに超えて成熟しており、今が最適な時だと感じている」

 Rose氏は、Adelson氏の投稿を更新して次のように書いた。「Adelson氏と日々働けなくなるのは寂しいことだが、同時に、会長として、またCEOの代理としての役割を担って、全世界のコンテンツおよびそれにまつわる会話をソーシャルに管理するという目標に向かい、Diggを前進させることに胸を躍らせてもいる」

 Adelson氏は2004年のDigg創立以来、同社のCEOを務めてきた。サンフランシスコに拠点を置くDiggは、シリコンバレーで数年前に最も話題となっていた企業の1社で、同社を買収しようと関心を寄せる巨大なメディアやIT企業各社が争奪戦を繰り広げていると報じられていた。これに対しAdelson氏とRose氏は、売却する意志はないと繰り返し表明した。その後、不況が襲い、ソーシャルニュースが「Facebook」や「Twitter」の領域に入る部分が大きくなるにつれて、こうした買収のうわさは次第に聞かれなくなった。Diggの業績がさほど好調ではないとのうわさが広まるなか、Adelson氏はDiggの収益性向上に向けた計画を加速させると述べていた。

 加えて、積極的に主張する「マニア」層のためのハブというDiggへの評価では十分とは言えず、同社は技術の大幅な見直しに着手した。DiggはMicrosoftと結んでいた広告販売契約を期間満了前に解消し、独自のサービスDigg Adsの公開を開始した。同社の関係筋によれば、現在のところDigg Adsは大きな成功を収めているという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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