ウェブサイト「BlueBeat」によるThe Beatles楽曲の販売に、裁判所が待ったをかけた。
カリフォルニア州中央地区連邦地方裁判所のJohn Walter判事は先週、The Beatles楽曲の版権を持つ音楽レーベルEMIのCapitol Records部門による米国時間11月3日の申し立てを受けて、BlueBeatに一時的差し止め命令を出した。
Walter判事はBlueBeatの主張について「明瞭さを欠いている」と判断し、被告は「『独自のオリジナルサウンドを独力で開発した』とする自らの主張」を裏づける確かな証拠を提示しなかったと書いた。
BlueBeatの主張は、裁判所から一笑に付される可能性が高い。BlueBeatの言い分には、同社が公開していたのはThe Beatlesのオリジナル楽曲ではなく、同社が動画コンテンツを追加した「サイコアコースティックシミュレーション」で、これは新たに作成された音楽映像作品であるとの主張も含まれている。
BlueBeatはThe Beatlesの楽曲とアルバムを1曲当たり25セントで購入またはダウンロードできるようにしていたほか、無料のストリーミング配信も行っていた。
「原告が、リマスターされたThe Beatles楽曲も含めた同グループのカタログを一度もデジタルダウンロードとしてリリースしたり、オンデマンドストリーミング向けにライセンス許可を与えたりしていないことを考慮すると、被告がThe Beatlesのカタログをデジタルダウンロードとして提供したり、オンデマンドストリーミング向けにライセンス許可を与えたりするたびに、自らの版権所有物の使用を管理する原告の独占的権利が修復不可能なほど傷つけられている」とWalter判事は一時的差し止め命令の中で述べた。
EMIおよびBlueBeatの両社からコメントを得ることはできなかったが、 BlueBeatのウェブサイトは7日、終日に渡りオフライン状態になっていた。同じく被告に名を連ねるBlueBeatの親会社Media Rights Technologies(MRT)とその関連会社BaseBeatもオフライン状態になっていた。MRTの創業者Hank Risan氏もこの訴訟の被告になっている。
Capitol Records以外の原告には、Caroline Records、EMI Christian Music Group、Virgin Records Americaが含まれる。
聴聞会は20日に開催の予定。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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