Appleは投資家を失望させることなく、同社の2009会計年度を終えた。同社は米国時間10月19日午後に決算を発表し、2009会計年度第4四半期(2009年7-9月期)を「これまでで最も利益が大きかった」と評している。
Appleは第4四半期で98億7000万ドルの売り上げと16億7000万ドルの利益、1株当たりの利益で1.82ドルを計上した。これは、前年同期の売り上げ79億ドル、1株当たり利益1.26ドルから増加している。また、ウォール街が期待していた予想レンジにも余裕を持って落ち着いている。アナリストらは、(Appleの第4四半期は)1株当たりの利益は1.24〜1.72ドルのレンジに、売り上げは87億4000万〜105億5000万ドルのレンジに入るとの予測を出していた。
Appleは、「iPhone」および「Apple TV」の売り上げを2年間に渡って計上することを求める会計上の規則に現在も従っているようである。しかしながら、今回もAppleは、もし一連の会計規則に従わないならば、売り上げがどのようになるかを示している。この場合、9月28日に期末を迎えた第4四半期の売り上げは122億5000万ドルまで伸び、利益も28億5000万ドルに達することになる。
Appleは、第4四半期中のiPhoneの売り上げが過去最高の740万台となり、前年同期比で7%増を記録したと発表している。
確かにiPhoneは引き続き同社の売り上げを押し上げる存在となってはいるが、新学年を迎える頃と重なる第4四半期中のMacの売り上げも増加している。Appleは、第4四半期のMacの販売台数が、前年同期比で17%増となる305万台に達したと発表した。一方、iPodは予想されていた通りに同社の弱点ともなっており、前年同期比で8%減となる1020万台の販売にとどまった。
同社最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏は声明で、MacとiPhoneの販売が成功を収めた第4四半期を称賛しつつ、2010年に期待できる点をもほのめかした。
「過去のいずれの四半期よりも多くのMacおよびiPhoneの販売を達成できたことを大いに喜んでいる。ホリデーシーズンに向けても非常に強力な製品ラインアップをそろえており、すでに2010年に向けて、いくらかの新たな優れた製品群を用意しているところだ」と、Jobs氏は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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