Mac OS Xを搭載したMacクローンを作るという考えは以前からあった。そんな中、ある企業はロサンゼルス地区に小売店を開くことで、クローン市場への侵食を進めようとしている。
Quo ComputerはMacクローンを販売する最初の小売店を6月1日にオープンする予定。筆者の認識が正しければ、これは店舗をもつ最初のMacクローンメーカーである。これまでのMacクローンメーカーは、システムをウェブ限定で販売してきた。
Quoの共同創業者Rashantha De Silva氏はCNET Newsに対し「わくわくする。なるべくAppleに近い製品を出したいと考えている」と述べ「できるだけ模倣してゆこうとしている。Appleがわれわれの行動に価値を見出してくれることを願っている」と続けた。
Quoの取り組みについて、Appleから即時のコメントを得ることはできなかった。
Appleはこれまで、Macクローンを扱うアプローチに対して、一切の理解を示していない。同社は知的財産や工業デザインを保護すべく、長いこと法廷で争ってきた。困難に直面するクローンメーカーPsystarがその例だ。
「彼らはおそらく(われわれを)訴えるだろう」とDe Silva氏は述べる。「このようなことをしている業者は他にもあるが、われわれは考え方が違う。『Hackintosh』市場に属している者は多いが、そのほとんどが粗悪な製品を作っている。そんな環境で勝者は生まれない」(De Silva氏)
このように、Appleより低価格で高品質の製品を販売する姿勢が、消費者に受け入れられることをDe Silva氏は望んでいる。Quoはまた消費者に最高のサポートを提供することを謳っている。
「われわれのカスタマーサービスは、Appleのものにも引けを取らない。ハードウェアは重要だ。ソフトウェアも重要だ。そしてサポートも非常に重要だ」(De Silva氏)
Quoのシステムには「Mac OS X Leopard」がプレインストールされる。OSインストールをQuoに注文する際、ユーザーはライセンスに同意する必要がある。しかし、この点がAppleとクローンメーカーたちが長い間争ってきた問題でもある。
Appleの使用許諾契約書(EULA)では、Appleが正規に販売するのではないハードウェア上に、同ソフトウェアをインストールすることを明確に禁じている。クローンメーカーがまさに実行している行為である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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