IDCによると、PCチップの出荷個数の減少に歯止めがかかっている可能性はあるものの、ネットブック向けプロセッサの出荷個数は33%減少したという。また、Advanced Micro Devices(AMD)がIntelから市場シェアを奪っているようだ。
IDCによれば、2009年第1四半期、世界のPCマイクロプロセッサ出荷個数は前期比で10.9%減少したという。2008年の第3四半期から第4四半期にかけての下げ幅は17%だった。
AMDは第1四半期、Intelからシェアを奪った。出荷個数ベースの市場シェアを見ると、Intelは4.7ポイント減の77.3%だったのに対し、AMDは4.6ポイント増の22.3%となった。IDCによると、AMDはノートPCとデスクトップPCの市場で、シェアを拡大したという。
全体的に見て、出荷個数は減っているものの、減少率が鈍化している可能性はある。IDCの半導体部門パーソナルコンピューティングリサーチ担当ディレクターを務めるShane Rau氏は、「PCプロセッサ市場は2009年第1四半期の大半を通じて、末端需要の大幅な低下を反映し続けていた」と述べ、「しかし、当期の後半に(PCメーカーによる)在庫補充があったことで出荷個数の減少に歯止めがかかり、下げ幅は例年の水準よりもほんのわずか悪い程度にとどまった」と語った。
IDCは、PCメーカーからの需要が当期末に向けて上向いたと指摘しているが、この需要はPCメーカーの「在庫補充によるもので、末端需要の回復や正常な市場への回帰を反映しているわけではない」、と注意を促している。
前年同期比では、2008年第1四半期から2009年第1四半期にかけて、出荷個数は13%減少した。
2009年第1四半期、Intelのネットブック向けAtomプロセッサの出荷個数は、前期と比べ33%も減少した。IDCによると、これはネットブックサプライヤーがAtomプロセッサの在庫を大量に抱えた状態で新年を迎えたことを示しているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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