Advanced Micro Devices(AMD)は組織の再編成を実施し、同社のマイクロプロセッサ部門とグラフィクス部門を1つのグループに統合する予定である。
米国時間5月6日に発表された4つの新グループのうちの1つである製品グループは、グラフィックスチップ担当幹部Rick Bergman氏が統括する予定となっている。Bergman氏は、2006年にAMDが54億ドルでグラフィックスチップメーカーATIを買収した後に同社に入社した。残りの3つのグループはそれぞれ、技術、マーケティング、顧客を担当する予定だとAMDは述べた。
AMDの最高経営責任者(CEO)であるDirk Meyer氏は声明で、「コンピューティング業界における次世代の技術革新は、マイクロプロセッサとグラフィックスの両技術の融合に基づくものとなるだろう」と述べた。「こうした変化を考慮し、われわれは未来のコンピューティングを実現するために適切な体制を整えていく」(Meyer氏)
また同社は、AMDのComputing Solutions Groupのシニアバイスプレジデントとしてプロセッサおよびチップセット開発を統括していたRandy Allen氏が退職することを発表した。同氏は、1年前にも実施された全社レベルの再編成により同職に昇進していた。
Allen氏の今後については何も明らかにされなかったが、Meyer氏はAllen氏を「近年のAMDの最も重大な数々の業績において主要な役割を担った、エンジニアリングおよびビジネスの重要なリーダー」であると称した。
同社初の4コアサーバプロセッサ「Barcelona」の発売における失敗の余波を受けるAMDは、今回の再編成により、大手チップメーカーであるIntelに対する競争力強化を図る。当時CEOであったHector Ruiz氏は2007年、同チップのリリースが6カ月以上も遅れたのはその「複雑な」設計のせいであり、そのためにAMDは市場シェアと収益をIntelに奪われることになったと述べていた。
苦境にあるAMDは2008年11月、2008年4月に発表された、10%の人員削減計画の一環として、12カ月間で2度目の人員削減を発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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