All Things Digitalによると、Microsoftと米Yahooがここ数週間、検索分野での提携について話し合いを進めているという。この話し合いはまだ暫定的なものと位置づけられているようだとAll Things Digitalは報じている。
All Things Digitalの報道によると、両社が持った話し合いの中には、Microsoftの最高経営責任者(CEO)を務めるSteve Ballmer氏とYahooのCEOを務めるCarol Bartz氏が参加したものもあったという。All Things Digitalは記事で、会合は企業買収というより、検索と広告における提携の可能性についての話し合いが中心だったと強調している。
Ballmer氏はここ数カ月の間、検索分野の提携に対してオープンであると述べていた。一方のBartz氏はこの件に関してより限定的なコメントしかしておらず、そのような提携にそれほど乗り気にはみえなかった。
MicrosoftはQi Lu氏をはじめ、Yahooから検索分野の幹部を数人雇い入れるなど、この数カ月の間で同社の立場をいくらか強化してきた。同社はまた、検索クエリにおけるシェア強化を目的とした取引もいくつか結んでおり、「Kumo」という開発コード名で知られる次世代検索製品のテストも開始している。
だが、Microsoftはまた、Yahooがもたらすであろう検索シェアを必要としている。同社はKumoのローンチにあたって展開する大規模な広告キャンペーンを準備中で、市場シェアを現在の1桁台から拡大してこれらのコストを分散することで恩恵を享受できるだろう。
一方のYahooは、Microsoftの倍以上のシェアを維持してはいるものの、ツールバーに関する複数の提携でMicrosoftとGoogleに破れていることから、シェアが減少する可能性もある。4月9日の報道によると、失った提携により、同社シェアが3ポイント減少、または検索ボリューム数が15%減少する可能性があるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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