オンラインで音楽を共有したとして、Jammie Thomas氏が音楽業界に22万2000ドルの支払いを命じられていた裁判で、米連邦地方裁判所が無効審理の宣言をしたことに対し、全米レコード協会(RIAA)側が控訴した。
Thomas氏は2007年10月、(PtoPサービスの)「Kazaa」上で24件の楽曲をダウンロード可能にしたことが著作権法の侵害にあたるとして、賠償を命じられていた。しかし2008年9月、ミネソタ州ダルースの連邦地裁のMichael Davis判事は陪審員に誤った説明をしたという理由で、判決を退けた。誤った説明とは、著作権で保護された楽曲を共有可能にする行為だけでも著作権法侵害に値するというもの。
RIAAはDavis判事に対し、Thomas氏の再審の予定を決める前に控訴内容を検討するよう求めている。
「同連邦地裁は利用可能化権の解釈を争点にした唯一の裁判所ではないが、他の多くの裁判所は著作権で保護された著作物を利用可能にすることは配布行為に該当すると判断してきた」とRIAA側は控訴を請求する文書で述べている。
Thomas氏は著作権侵害で賠償を求められた人のうち、裁判にかけられた唯一の人物である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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