Advanced Micro Devices(AMD)は米国時間5月12日、大規模な組織の再編成を完了した。これにより、上級幹部1人が新たな職務につき、2人が同社を去ることとなった。
AMDのサーバ事業をこれまで指揮していたRandy Allen氏は、Computing Solutions Groupのシニアバイスプレジデントとして新しい職務につく。同グループはこれまでMario Rivas氏が指揮していた。AMDはこの人事異動を12日の株式市場の取引終了後に発表した。Rivas氏は、「新しいチャンス」を模索するため同社を退社する。Allen氏は、AMDのプロセッサおよびチップセット開発を基本的に指揮する予定だ。
また、組織再編の一環として、AMDはCentral Engineering Organizationと呼ばれる新しいグループを開設するという。同グループは、Chekib Akrout氏とJeff VerHeul氏が指揮する予定で、AMDのロードマップ作成に関与する。AMDの社長兼最高業務責任者(COO)であるDirk Meyer氏直属の部署となる。AMD関係者によると、Central Engineeringは顧客と社内の事業部らと協力し、同社プロセッサ設計に対するAMDの今後の計画を作成していくという。
AMDはこの1年半で多額の損失を出し、サーバ向け4コアプロセッサであるBarcelonaの立ち上げに苦戦していたため、長い間変革が期待されていた。チップグループの担当幹部として、Rivas氏はBarcelonaの失敗の責任を負っているように思える。2008年に入ってから、最高技術責任者(CTO)を務めていたPhil Hester氏もまたAMDを退職している。
AMDの最高経営責任者であるHector Ruiz氏は、2008年第3四半期には同社の利益性を回復することを約束している。もし、これが実現できなければ、2008年中にまた幹部が交代することになるかもしれない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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