「ニコニコ動画」「dwango.jp」など人気のサービスを抱えるドワンゴは、 技術者を現行の100人から200人にまで増やす「技術者倍増計画」を掲げ、積極的な求人活動をしている。一般的な新卒、中途採用はもちろんのこと、今回で3度目となる2ちゃんねるでの求人を行い、さらにはニコニコ動画の監視業務への障害者起用も始めた。4月9日に行われた、2ちゃんねるでの求人募集に応募した開発者への説明会から、同社の人材戦略に迫った。
説明会の会場では、執行役員 研究開発本部長である千野裕司氏が、同社の成り立ちや特徴などについて説明した。
千野氏が最初に掲げたのは「ネットに生まれて、ネットでつながる」という同社の理念である。ドワンゴは元々フリーウェアの開発者やネットゲーマーなどが集まって創業した経緯があり、「ネットで面白いことをやりたい」という当初からの考えは変わっていないという。
また、他社との違いについては、
といった特徴を挙げた。
千野氏は過去に2ちゃんねる求人で採用した技術者が活躍する姿などを写真付きで紹介しながら「どんな人でもハマって活躍できる、そういう職場でありたいと思っている」と話して説明会を締めくくった。
ドワンゴはなぜ、2ちゃんねる上で求人をするのか。千野氏に聞いたところ、「ネットとの相性のよさ」を挙げた。ネット上での楽しみを提供したい同社にとって、2ちゃんねるを含めてネットを理解している技術者は非常に相性がよく、そうした人達にぜひ仲間になってもらいたい、というのが主旨であるという。
ドワンゴにはdwango.jpとニコニコ動画という2つの大きなサービスが存在するが、両者はコンテンツとしての傾向が異なるため、採用者とサービスとの相性を見て配置を決めているという。ちなみに過去の2ちゃんねる求人での採用者は、主にニコニコ動画や新規事業の開発に携わっているとのことだ。
さらに千野氏は「面白がらせてなんぼ」という考えのもと、今後も技術を生かしたネットサービスを提供していきたいと話す。現在はdwango.jpが収益の7割を占めているが、新しい芽として育ってきているニコニコ動画の領域を広げ、モバイルコンテンツと動画という2つのビジネスの連携を進めてシナジー効果を高めていくことを当面の目標としている。多様性のある人材を発掘するためにも、2ちゃんねるでの求人は今後も続ける方針だという。
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