カリフォルニア州・ハーフムーンベイ発--いつかは中国や欧州に戻りたいと夢見る望郷の起業家にとって、母国は温かく迎え入れてくれる場所というだけではない。そこには熱心な投資家の資金もある。
中国の株式市場はこの2年間に5倍に急成長し、さらに新興企業向けの市場を作ろうとしている。
Intel CapitalのマネージングディレクターであるKuantai Yeh氏は米国時間12月7日、当地で開催のAlwaysOn Venture Summit Westでパネリストとして登壇し、「中国市場は5倍に拡大し、極めて活発だ。しかし、これまでにIPOを実施した地元企業はごくわずかしかない」と述べた。
中国の株式市場は規模の大きな企業を対象としているが、同氏によると、中国政府は新興企業向けにNASDAQのような市場の創設を準備しているという。
中国への投資を論じたパネルディスカッションでは、中国政府は5年前から技術開発に取り組むよう企業に促していると複数のパネリストが発言している。
「米国の技術開発を100とすれば中国は50である。手本をまねるのは極めて容易で、ごくわずかな研究開発費で10億人分のコピーを作ることができるのだから、これは当然のことだ。しかし、中国政府は3Gやコンピューター標準、自動車、そして宇宙計画の自主開発を進めている」(Yeh氏)
同氏はさらに、中国政府は中国をさらに発展させようと思うなら他国の技術開発に深く依存し続けることはできないことを認識し始めており、研究開発への投資を増やすよう奨励していると付け加えた。
米国とイスラエルを往来する起業家も多い、とGemini Israel FundのパートナーであるDanny Cohen氏は、The State of European Venture Capitalと題されたパネルディスカッションで指摘する。同氏は、米国で訓練を受け、イスラエルに戻る人をよく見かけるようになったと述べた。
「米国を除けば、イスラエルは最も起業家精神に富む国だ。評価は米国よりもはるかに低く半分ほどだから、シリコンバレーにあるような企業を魅力的な価格で入手できると私は話している」(Cohen氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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