使用期限解除ツールも--コピーのCADソフト体験版を販売していた男性、逮捕

 社団法人 コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は11月27日、著作権侵害事件として、コピーした体験版ソフトを販売していた男性が逮捕されたことを公表した。

 北海道警生活経済課、北見方面本部生活安全課と斜里署が11月26日、ネットオークションサイト「ヤフーオークション」を悪用し、権利者に無断で複製したコンピュータソフトを販売していた杉並区の会社員男性(36歳)を著作権法違反の疑いで逮捕したというもの。

 この男性は、6月30日ごろから7月3日ごろまでの間、米Autodesk(オートデスク)が著作権を有する、CADソフト「AutoCAD 2007」を無断で複製したDVD-R2枚を、北海道北見市の男性に6760円で販売したほか、9月10日ごろにも同社が著作権を有する「AutoCAD 2005」をCD-R1枚に、「AutoCAD 2007」をDVD-R1枚にそれぞれ無断で複製し、北広島市の女性に対し4360円で販売していた。

 この事件では、無償で配布している30日間の使用期限付きの体験版をコピーし、「研究用」という名称で販売しており、使用期限について質問をしてくる顧客に対しては、さらに3000円を振り込むよう指示し、その期限を解除するツールも販売していたことが特徴となっている。

 一般から斜里署に情報提供があり、署員から相談を受けたACCSが著作権者であるオートデスクに連絡したことが端緒となっている。男性は仕事でCADを扱っており、CADについての知識があったことからCADソフトの海賊版を販売していたという。

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