カーネギーメロン大学(CMU)は米国時間11月3日、DARPA開催の都市ロボットレースで2005年Grand Challenge勝者スタンフォード大学を破り、1位賞金200万ドルを獲得した。
米国防総省国防高等研究計画局(DARPA)主催の「Urban Challenge」ではレース終了1日後の米国時間11月4日、賞金(総額350万ドル)が入賞者に与えられた。2位のスタンフォード大学は100万ドル、3位のバージニア工科大は50万ドルをそれぞれ獲得した。
Urban Challengeは、カリフォルニア州のジョージ空軍基地跡に市街地を模して作られた道路上で、無人ロボット車両を6時間テストする。交通規則を遵守し、障害物や他の参加車両との衝突を避けながら、3つのタスクの完了を目指す。今大会では初の試みとして、ロボット車両を他のロボット車両とともに走行させテストする。他の車両との関係や都会環境という設定のため、DARPAが2005年に砂漠で開催したGrand Challengeよりも明らかに難しいだろうと大会関係者は述べた。
ロボット車両の性能について疑問の声もあがっていたが、MIT、コーネル大学、ペンシルバニア大学を含む決勝進出11チームのうち、6チームが完走した。CMU、スタンフォード大、バージニア工科大が最も優れた運転技術を見せ、規定の6時間以内でゴールしたが、レースはスピード勝負となった、とDARPAは述べる。
2007年型Chevy Tahoeを改造したCMUのBossは、VW Passatを自立走行可能にしたスタンフォード大のJuniorに対して、20分の差をつけ完走した。Bossは平均時速約14マイル(22.5km)で約55マイル(88.5km)を走行した。Bossのゴール自体はJuniorに比べて数分後だったが、Bossは20分以上遅れてスタートしていた。バージニア工科大は3番目にゴールした。
CMUのチームリーダーRed Whittakerさんは、今回の勝利について、人々にひらめきを与え、考え方を変えることと述べた。「何が可能かについて考えが一度変われば、後戻りすることはない。ロボット工学おいて、目を見張るべき出来ことだ」(Whittakerさん)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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