Googleは、フィンランドのヘルシンキを拠点とするモバイルソーシャルネットワーキングプロバイダJaikuを買収する。Jaikuは、Twitterの競合企業としても知られている。
買収は、Jaikuのウェブサイトで次のように発表された。
「うれしいニュースを発表する。JaikuはGoogleに加わる。具体的な計画についてはまだコメントできないが、これから数カ月間でGoogleの新しい仲間と共同で、皆様にとって興味深く便利なものとなるような拡張を加えていくことを楽しみにしている。われわれのエンジニアらは共同開発を楽しみにしており、彼らの熱意がすばらしい革新へとつながるだろう。Googleと共にすばらしい成果を達成することを楽しみにしている。規模の拡大ではなく革新に的をしぼるため、しばらくの間新規ユーザーの登録は停止することにした」
Jaikuは、自社を「ウェブと携帯電話から利用できるアクティビティの流れとプレゼンスを共有するサービス」と位置づけている。
GoogleもOfficial Google Blogにおいて、「GoogleはJaikuを心から歓迎し、人々をつなぐための革新的な方法を共に開発することを楽しみにしている」と、今回の買収を発表した。
Googleのソーシャルネットワークに対する動きはあいまいで、ややとっぴなものであった。モバイルソーシャルネットワーキングサービスであるZingkuは2007年9月末に、Googleは同社の資産を買収すると述べた。
Google関係者は、「Zingku買収の契約も締結したが、その処理はまだ完了していない」と述べた。
2005年にはGoogleは、携帯電話にテキストメッセージを送信することによりユーザーらを結ぶソーシャルネットワーキングサービスDodgeballを買収した。しかしGoogleは実際には同社をどうすることもせず、同社創設者らは愛想をつかして2007年4月に退職している。
Googleはアリゾナ州立大学の学生らと共に独自の仮想世界を試験中であるという憶測もある。一方、Googleが社内で開発したソーシャルネットワークOrkutは、ブラジルでは大成功を収めているものの、米国では人気を得ることはできなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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