調査によると、民間部門で実行されているITプロジェクトの3分の1は本来の予算を10〜20%上回っているという。
最高情報責任者(CIO)100人に聞き取り調査した結果によると、さらに4つに1つのプロジェクトは予想された予算を50%もオーバーしており、一般的な大企業では常時29個程度のプロジェクトを抱えていることも判明した。
この調査はソフトウェア管理企業のCAの後援によって実施され、予算超過の主な理由として不十分な予測、プロジェクト範囲の拡大、複数のプロジェクト間の相互依存や矛盾といった問題が挙げられている。
また、こうした状況は、CIOのプロジェクト全般に対する把握能力や管理能力の欠如によるものでもあるという。IT責任者の39%はプロジェクトの内容を明確に把握しておらず、したがってどの段階で予算超過の恐れが出てくるのか理解していない。
今回の調査によって、いまだにCIOは企業に戦略的な価値をもたらすことができるかではなくて、主として予算内に成果を出せるかどうかによって評価されていることがわかったとCAは述べている。
人材の配置にも問題があり、非常に高いスキルを持った従業員を、戦略的な見地から最も効果的に能力を発揮できる職場に配属させるのではなくて、場当たり的に職務を割り当てているとこの調査は指摘している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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