MicrosoftとNovellは米国時間9月12日、マサチューセッツ州ケンブリッジに設立する共同ラボのオープンを発表する計画だ。プログラマーチームはこのラボで、両社の製品がよりよく連携するよう作業を進める。
両社は声明で、ラボの大きさは2500平方フィート(約232平方メートル)で、「MicrosoftとNovellの優秀かつ最高レベルのエンジニアで構成されるチームが、Windows ServerとSUSE Linux Enterpriseの開発にフォーカスする拠点となる」と述べる。Novellの相互運用性ラボマネージャーであるSuzanne Forsberg氏は、「この種の技術面での相互運用性に向けた作業は、統制された取り組みと専用のリソースを必要とする。このラボはそれを実現するために設立された」と説明する。
だが、この取り組みにかかわる優秀かつ最高レベルのエンジニアの数は8人だ。「MicrosoftとNovellは現在、8人のチームを結成している。MicrosoftとNovellの両社からバランスよくエンジニアが参加したチームだ」とMicrosoftの関係者は言う。
相互運用性作業における最初の優先課題は仮想化となる。これにより、WindowsやLinuxが、仮想マシンといわれるコンパートメントで動くことになる。この仮想マシンを動かす技術がハイパーバイザーで、MicrosoftとNovellはそれぞれ異なるハイパーバイザープロジェクトを持っている。相互運用性に関連した作業としては、仮想化のほかに、ファイルフォーマット、システム管理、MicrosoftとNovellのディレクトリ技術の連携などを計画している。ディレクトリ技術は、どのユーザーにファイルサーバへのログオンを許可するのかなどのタスクを管理するために用いられるものだ。
このラボは、ライバル2社が2006年に締結した提携関係の成果となる。この提携には特許に関する保護や、MicrosoftがNovellのLinux製品を販売することも含まれていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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