Gatewayが2007年夏、中国でPCを販売開始する。一方Dellは、同国における高級志向の消費者をターゲットとした製品を展開する予定である。
Digital ChinaとGatewayの関係者らによると、米国内では今でも最大規模のPCメーカーの1つであるGatewayは、Digital Chinaを介してパソコンを販売するという。Digital China内には、Gatewayの製品を扱う部門が結成されており、8月から同社PCの販売を開始する。
カリフォルニア州アーバインを拠点とするGatewayにとって、海外販売事業は長い間弱点であった。Gatewayは、好景気が続いた1990年代終わりに、数カ国への事業拡大計画を打ち立てたが、ハイテク市場は崩壊し、Gatewayは規模を縮小した。Gateway広報担当者によると、Gatewayの中国進出は今回が初めてだという。
中国での事業は容易なことではない。同国には中国独自のPCブランドが存在し、また多国で事業を展開するベンダーのほとんどがすでに参入している。また中国には、安価なPCを専門とする多くの「ホワイトボックス」メーカーおよび販売業者が存在する。中国は、今でも世界において成長の著しいPC市場の1つではあるが、現地の消費者の多くは非常に価格を重視する。
一方地元メディアに情報筋が語ったところによると、Dellは中国において2007年夏中に、上海や北京で増加傾向にある富裕層をターゲットとした高級PCを発売する予定であるという。Dellは現在、ハイエンドPCブランドを2つ展開している。1つはゲーム利用者向けのAlienware PCで、もう1つはDellブランドの「XPS」製品ラインである。XPS製品ラインはすでに中国で販売されている。
中国は開発途上国であるが、北京の繁華街にはBurberry、Mercedes、Ritz Carltonなどのブランドが氾濫している。コメントを求める電話に対する米国のDell広報担当者に電話でコメントを求めたが、本稿執筆時点では回答が得られなかった。
Dellは、これまでのところ中国において成功を収めている海外PCメーカーの1つであるが、Dellの全社的な業績が低迷する中、中国における売上成長率も下落している。
多国で事業を展開するPCメーカーは、コンピュータにソフトウェアをセットにして販売することが多く、これによりソフトの違法コピーを減少させようとしている。しかしそれでもなおソフトウェアの違法コピーは横行しており、「Windows」のさまざまなバージョンが1ドル強でコンピュータ販売業者により販売されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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