法人株主が静まりかえると、Jobs氏はAppleの製品プランに関する個人株主の質問を受け付けた。いつものように多くは明かさなかったものの、Jobs氏はApple周辺で噂されていることをいくつか明らかにした。
「iPhone」は「6月」発売に向け順調に開発が進んでいると、Jobs氏は語っている。同氏は自分専用のものをポケットから取り出して聴衆に見せると、同製品が持つ可能性には興奮しているとした。だが、「携帯電話市場についてはまだまだ学ばなければならないことがたくさんある」とも指摘した。
また、iTunes Storeでの映画のレンタルやApple TVに関するある質問は、笑いを誘い、「だれにも分からない」というCEOからの不可解な回答も引き出した。また、小売業務担当シニアバイスプレジデントRon Johnsonによると、Appleの小売店が次にオープンするのはカナダのバンクーバーが最も可能性が高いという。
AppleがiPhone、「Mac」、そして「iPod」に集中していることから影の薄い「.Mac」インターネットサービスも、2008年の今頃までにサービスが改善されると、Jobs氏は語っている。同氏は、.Macが「まだポテンシャルを完全に発揮していないという意見には同意する」と語っている。
Jobs氏によると、次期バージョンの「Mac OS X Leopard」の延期は自分の責任で判断したという。同社は、iPhoneの発売時期厳守に向け開発者を異動させるため、Leopardの発売を当初予想されていた今春から10月に延期した。
ある株主からは、ここ最近の好業績で現金残が増えていることを考慮すれば、発売延期を繰り返さぬよう開発者を増やす必要があるのでは、との質問があった。それを聞いたJobs氏は一気にまくし立てた。
「お金を出すだけで素晴らしい製品を開発できたらどんなに良いだろう。もしそうならMicrosoftは素晴らしい製品を開発している」とJobs氏は語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」