経済産業省はこのほど、人間と共存する次世代ロボットの安全性を確保するための基本的な考え方をまとめた「次世代ロボット安全性確保ガイドライン」案をまとめた。
同省は、ロボットの実用化に必要な技術開発や安全性確保の取り組みを推進するのを目的とした、「次世代ロボット安全性確保ガイドライン検討委員会」を2006年12月に発足。以降、参加メンバーの外部有識者が4回の会合を行い、用途や形状、使用者の属性などが多種多様な次世代ロボットに共通した安全性確保のための基本的な考え方の検討を続けてきた。
具体的には、従来の産業用ロボットなどに適用されてきた機械安全の考え方を基準に、次世代ロボットの設計、製造、管理、販売、および使用の各段階における基本的な考え方を整理し、各段階において関係者が行うべき取り組みをまとめた。
ロボットメーカーなどの製造者、およびロボットを使うサービス事業者などの管理事業者に対しては、主にリスクアセスメントの実施と、保護方策によるリスクの低減などによる適切な製造・管理体制を規定する一方で、販売者や使用者にも使用上の情報等の提供や確認による、適切な使用を求めている。
同省はガイドライン案をウェブで公開(PDF形式)。4月6日から5月8日の間、パブリックコメントを受け付け、ガイドラインを正式に策定する方針。
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