知的財産権企業Opti、特許権侵害でAMDを提訴

文:Dawn Kawamoto(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2006年11月20日 13時58分

 チップ専門の知的財産権企業のOPTi(本社:カリフォルニア州マウンテンビュー)は、Advanced Micro Devices(AMD)が「Opteron」プロセッサやその他の製品でOPTiが保有する3件の特許を侵害したとして、AMDを提訴したと発表した。

 OPTiの訴状によると、AMDに侵害されたのは「予測スヌーピング」技術関連の特許だという。

 OPTiの最高経営責任者(CEO)Bernard Marren氏が米国時間11月17日に明らかにしたところによると、同社はグラフィックチップメーカーのNVIDIAとも同様の特許侵害をめぐって争っていたが、数カ月前、NVIDIAがOPTiに1100万ドルを支払うことで和解が成立したという。

 OPTiによると、AMDが侵害したのは、特許番号5710906号5813036号6405291号の3件の特許だという。この技術は、PCIバスコントローラがPCIバスマスタからデータ転送のリクエストを受けた際に問い合わせサイクルの遅れを短縮するためのものだ。

 OPTiは、「マスタ主導型アクセスのためのキャッシュメモリの予測スヌーピング」に関する3件の特許がAMDによって侵害されたと主張している。OPTiによると、AMDは、この予測スヌーピング技術に基づくチップとコアロジック製品の製造、販売、提供を行ったという。

 Marren氏は、「われわれは2002年に、(AMDに対し)同社がわれわれの特許を侵害しているということと、その侵害がいかに行われているかを通告した」とし、さらに「(AMDは)Opteronをはじめとする複数のプロセッサにわれわれの技術を使用している」と付け加えた。

 この件について17日にAMDにコメントを求めたが、同社はまだ訴状のコピーを受け取っていないとしてコメントを控えた。OPTiによると、同社はテキサス州東部地区の連邦地方裁判所に訴状を提出したという。

 OPTiは、2001年に特許のライセンシング事業に注力するため、チップセット設計事業を売却した。OPTiは今回の訴訟で、陪審による裁判を求めている。また同社は、(同社の技術を用いたチップの製造、販売の)差し止め命令と損害賠償を求めているが、損害の具体的な金額については明らかにしていない。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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