Microsoftは「Vista」のリリースで同社ソフトウェアの価格を引き上げようとしていると、大手PCメーカーの1社であるAcerの幹部が語った。
台湾に本社を置くAcerのシニアコーポレートバイスプレジデントであるJim Wong氏は、Vistaの家庭利用向けの基本バージョンである「Windows Vista Home Basic」(Amazon.co.ukで159.99ポンド、293ドル)ではあまりにも機能が基本的なため、ユーザーは「Windows Vista Home Premium」(189.99ポンド、359ドル)に移行せざるを得ない、と問題を指摘する。「Windows XP Home Edition」は現在165.99ポンドで入手可能だが、希望小売価格は176.99ポンドである。
「Home Basicを購入しても、一般に知られているVistaの新機能はほとんど何も使えない」と、Wong氏はPC Pro magazineに対して語った。「(Aero)グラフィックスも、『Media Center』も、リモート管理もない」
Wong氏はまた、Vista Home Premiumのメーカー向けライセンスが、Windows XP Home Editionに比べて10%高いとも述べた。「われわれメーカーが払う額は増えるが、ユーザーがその分多く払ってくれるわけではない」とWong氏は言う。Wong氏によれば、これは、利幅が5%以下であるこの業界でPCメーカーのコストが1%から2%増加することを意味しているという。
Vistaの製品ラインアップの最上位は「Windows Vista Ultimate Edition」であり、325ポンド(614ドル)で予約注文できるが、これも切り替えの対象となるXPよりもかなり高い。「Windows XP Professional Service Pack 2」の希望小売価格は289.99ポンド(550ドル)だが、現在は234ポンド(444ドル)で入手可能だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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