Warner Music Groupがインターネット映像サービス企業Brightcoveと契約を結んだ。これによってWarnerは、自社が保有する映像コンテンツカタログを自社ウェブサイト上で配信し、利益を得ることが可能になる。
Warner Music Groupは米国時間10月26日、この提携の下、「Sire」「Atlantic」「Elektra」といった同社レーベルや所属アーティストのサイトに、Brightcoveのソフトウェアを利用したウェブベースの組み込み型ビデオプレーヤーを提供していくことを発表した。サイトの閲覧者は、ミュージックビデオや、アーティストのインタビューおよびパフォーマンスなどの関連コンテンツを必要に応じて視聴できるようになる。このサービスは無料で提供され、広告が表示される。
さらに、ユーザーはこれらのコンテンツを自らのブログやウェブサイト、「MySpace.com」などソーシャルネットワーキングサービスのプロフィール欄に埋め込むことも可能になる。
マサチューセッツ州ケンブリッジに拠点を置くBrightcoveは、Macromediaの元最高技術責任者(CTO)だった人物によって2004年に設立された企業だ。サードパーティーのサービスを利用せずにコンテンツを配信できるIPTVソフトウェアのライセンスをコンテンツ事業者に提供している。同社はまた、広告枠を販売し、最終的にはコンテンツプロバイダーが利益を得ることができるという。Brightcoveはすでに、Reutersやソニーミュージックと契約している。ソニーでは、この技術を利用したサービス「Musicbox Video」を提供している。
オンデマンドビデオサービスを独自に提供することで、レコード会社は自らのコンテンツをコントロールし、今後の収益につなげていけるようになる。しかし、「YouTube」全盛のこの時代、こうしたことは難しくなっている。だが、だれでも無料で映像を視聴できるYouTubeサイトはGoogleに買収され、採算が取れていないと言われる同サイトのビジネスモデルは先行きが不透明なので、コンテンツプロバイダーや、YouTubeに対抗していく構えの企業は、この機に乗じて金の卵と考えられる同分野に参入し、利益を得ようとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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