ニューヨーク発--Dellの幹部らは米国時間9月12日、競争が激しさを増す市場で敵に包囲された自社を再浮上させるための新しい製品と戦略を発表した。
Web 2.0の要素をもったUGC (User Generated Contents)がインターネットを席巻する中、DellはニューヨークのWestin Times Squareホテルにおいて年次イベント「Dell Technology Day」を開催し、コンシューマーエクスペリエンスのカスタマイズ性というテーマに的をしぼって、製品や構想を披露した。
最高経営責任者(CEO)のKevin Rollins氏は、「Dell 2.0」という言葉を用いて同社の再活性化に対する戦略を示し、サービスの改善や、インド、ブラジル、中国、中欧をはじめとする新興市場への参入などについて、目標や取り組みを説明した。
Rollins氏は基調講演の中で、「Purely You(あなたのためだけに)」という新しいスローガンを掲げたDellの新しいコマーシャルを披露した後、「包括的に」他社と提携する意欲があることにも触れた。同氏はさらに、Dellと、ストレージメーカーのEMCとの提携期間を新たに5年間延長したことも発表した。
Rollins氏は、5月から始まっているDellの遠隔地からトラブルシューティングを行うテクニカルサポートサービスの「DellConnect」も大きくとり上げた。さらにRollins氏は、対話性を重視した「Dell.comの大幅な強化」も発表した。
再活性化計画の話題と一緒に、同社は「Dimension E520」「Dimension E521」「Dimension C521」の各モデルなど、新しいデスクトップも複数発表された。Eシリーズでは幅広いカスタマイズが可能となっている一方で、スリムなきょう体を持つC521は主流ユーザー向けのエンターテインメントマシンとして市場に投入される。
E521(329ドル)と、C521(359ドル)の両モデルは、Dell初のAMDプロセッサ搭載マシンで、「Athlon 64」か「Athlon 64 X2」のいずれかを選択できる。上位モデルに位置するE520(719ドル〜)では、Intelの「Pentium D」や「Core 2 Duo」が選べるようになっている。
Dellのラインアップに加わったもう1つの新デスクトップPC「XPS 210」は、コンパクトなタワー型で、価格は1190ドルとなっている。
エンタープライズ向けには、Technology DayでRollins氏が新しいエネルギー効率を高めるための取り組みなど、省エネルギーに重点を置いた発表を行った。同社が新たに発表した企業向けデスクトップPC「OptiPlex 745」は、17インチモニタとの組み合わせで消費電力を70%削減するとの触れ込みだ。同デスクトップは効率の良い「Core 2 Duo E6300」プロセッサと同社の熱管理技術「HyperCool」を採用している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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