Gartnerによると、Ajax、マッシュアップ、位置認識ソフトウェア、センサーメッシュネットワークなどの主要な技術が今後10年間、企業に大きなインパクトを与えることになるという。
Gartnerは発行した調査書の中で、Web 2.0を「新技術のハイプサイクル」において重要なテーマと位置づけている。ハイプサイクルは、人々の関心を集めつつある新しい技術に関して、それぞれの「興奮期」「幻滅期」「普及期」というパターンを予言するものだ。
Web 2.0といわれる技術のうち、企業に大きな影響を与えると予言されているのは、Ajaxとマッシュアップ(複数のオンラインアプリケーションを組み合わせて新しいサービスを作る手法)だ。この2つは、今後2年以内に成熟期に達するとも予想されている。
Gartnerはまた、GPSやモバイルネットワークを使ってユーザーの位置を特定する位置認識アプリケーションも、今後2〜5年の間にメインストリーム技術として普及すると予想している。
企業が注目すべきもう1つの分野が、センサーを使ったメッシュネットワークだと、Gartnerは述べる。特に、ノード間を切り替えながら通信を確立するこの通信技術は、製造業やサプライチェーンにおいて高い関心を集めそうだという。しかし、メッシュネットワークは、いまだプロプライエタリな技術なため、メインストリーム技術として普及しはじめるには10年前後かかるという。
Gartnerフェローで新技術に注力しているJackie Fenn氏は、小型で低価格なノードを使ってセンサーネットワークを形成することで、運搬過程での商品の状況など、モノに関する情報を提供できるようになると述べる。例えば、損傷した商品は顧客に配送しないといったことが可能になるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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