閑散とした会場に激励と怒声が飛び交ったライブドア臨時株主総会

 ライブドアは6月14日、千葉県千葉市の幕張メッセ国際展示場において、上場廃止後初めてとなる臨時株主総会を開催した。

 同社には、3月末時点で約15万5000人の株主がいる。ライブドア側では「出席者数が予想できない」として、数万人規模で収容が可能な幕張メッセ国際展示場の9〜11番ホールを会場に用意したが、実際に会場に訪れた株主は1000名強で、総会開始時点で座席が埋まったのは前方の一部分のみだった。

livedoor臨時株主総会01 臨時株主総会の会場である幕張メッセ国際展示場前には多くの報道陣が詰めかけた。
livedoor臨時株主総会02 実際に会場に足を運んだ株主は少なく、開会直前でも後方の座席にはほとんど人がいない状態だった。

 開始予定時刻の14時より5分ほど遅れて、経営陣が入場。代表取締役の山崎徳之氏が上場廃止によって多くの株主に迷惑をかけたことに対して謝罪した後、議長として議事進行を行うことに対する承認を求めた。

 その後、約20分を使い、山崎氏による一連の嫌疑に対する社内調査の結果報告が行われた。偽計取引と風説の流布、架空売り上げの計上による有価証券報告書の虚偽記載に関し、東京地方検察庁による起訴事実について、「そのような事実があった」と内容をほぼ認めた。しかし、一部の内容については「その行為に違法性があるかどうかについて裁判所の判断を待っている」とした。

 14時20分前後から、執行役員社長の平松氏により、事件後の同社の取り組みについての報告がなされた。外部調査委員会の設置や内部監査室の設置により、コーポレートガバナンス、コンプライアンス強化の取り組みを行っていることを説明した上で「これらの制度は企業として、持っていて当然のもの。今後は当然のことが当たり前に行われるように、継続的に取り組みを続けていきたい」と約束した。

 また平松氏は、今後のライブドアの方向性として、ポータルサイトであるlivedoorを中心としたメディア事業、弥生やターボリナックスなどを中心としたビジネスソリューション事業、ライブドア証券およびライブドアクレジットなどを中心としたファイナンス事業を3つの柱としていくことを改めて強調した。

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