Appleの3人の元幹部が新しい技術ベンチャー事業を設立し、異例な額の資金をIPOで調達した。
Appleの共同創業者であるSteve Wozniak氏、元最高経営責任者(CEO)のGil Amelio氏、そして元最高技術責任者(CTO)のEllen Hancock氏が設立したAcquicor Technologyは今週、1億4000万ドル以上の資金を調達した。
創業者らは目論見書のなかで、AcquicorはIT業界の会社を買収すべく設立された「白紙状態の小切手を用意する会社」だと説明している。同社は、さまざまなIPベース技術の融合によって生まれるチャンスを幅広く探し求めているという。
Acquicorは証券取引委員会(SEC)への提出書類に「われわれは、IPベースのコンバージェンスが技術、マルチメディア、およびネットワーキング分野における成長機会の大きなきっかけとなり、新しく俊敏な統合アプリケーション、製品、そしてサービスの開発につながると信じている。その結果として、自社のビジネスがこれらの市場トレンドにすぐに対応できるよう、多くの企業は経験豊かなリーダーシップと成長資本を必要とするようになる」と書いている。
Acquicorが調達した資金は信託勘定に置かれ、そのわずかな利息が同社の営業経費に利用される。買収先の会社が見つからない、もしくはAcquicorのターゲットに株主が賛同しない場合は、株主に資金が払い戻される。
さらに、3人の元Apple幹部は期限も設定している。「今回の公募完了後18カ月以内に統合企業を設立できない場合は、解散し、信託勘定にある資金と純財産残を一般株主だけにすみやかに分配する」
3人の元幹部はApple退社後、全員がほかのITベンチャー事業に関与してきた。Wozniak氏は無線技術のベンチャー事業Wheels of Zeusに携わっており、Hancock氏は2001年9月に交代するまでウェブホスティング業者Exodus CommunicationsのCEOを務めていた。Amelio氏はベンチャー事業投資家で、現在はSienna Venturesのシニアパートナーである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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