Sun Microsystemsは、市場での影響力拡大を目指し、ストレージ専門ベンダーのStorageTekを約41億ドルで買収する。両社が米国時間2日に明らかにした。
Sun幹部によると、この買収で、同社はストレージ製品の品揃え、販売チャネル、営業部隊、そしてパートナーネットワークを大幅に拡充できるという。
Sunは、StorageTekの株式を1株あたり37ドルで買い取ることになるが、この価格は米国時間1日の終値31ドル23セントに18%を上乗せした金額となる。Sunによると、今回の買収は完了後12カ月以内に同社の業績を押し上げるはずだという。買収の完了は夏の後半から秋のはじめになると見られている。
SunのCEO、Scott McNealyは、両社の製品を組み合わせることで、Sunは「情報ライフサイクル管理」製品の分野で有数のベンダーになると語った。これらの製品は、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせて社内データの作成/格納/保管を行うもの。
McNealyは2日に開いた電話会議のなかで、「ストレージ市場や、Sarbanes-Oxley(米国企業改革法)やHIPPA(医療保険の携行性と責任に関する法律)などの各種規制遵守の問題に関連する市場を合わせると、全体で650億ドル規模の市場がある。これは、ストレージやデータ管理、企業の重要データ資産の管理が、複雑なネットワークコンピューティング問題を解決する構成要素として重要性を増しつつあることを示していると思う」と同氏は述べ、さらに「ストレージビジネスには高い関心があるが、しかしわれわれを規模や対応範囲の点で新たなレベルに引き上げてくれるのは、この(ストレージとネットワークコンピューティングの)組み合わせだ」とした。
両社の幹部によると、SunとStorageTekのストレージ製品ラインは統合され、営業部隊も1つになるという。StorageTekには約7100人の社員がいるが、これらの社員はSunのMark Canepa(ストレージ製品担当エグゼクティブバイスプレジデント)の指揮下に入ることになる。
McNealyによると、StorageTekが加わることで、Sunでは売上や利益が増加し、またキャッシュフローも改善するという。買収はすべて現金で処理され、SunはStorageTekの11億ドルの手元資金も手に入れることになる。
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