米国時間6日にThe New York Timesが報じたところによると、IBMは中国最大のPCメーカーであるLenovoへのPCビジネス売却について、原則的に合意に達したという。同紙はこの契約に関し、売却金額が10〜20億ドルの間になるとみられ、また正式な発表は8日午前(米国時間7日夜)に中国で行われるとする一方、契約の内容が複雑であるため、土壇場になって交渉の遅れや撤回もあり得るとする情報筋の話を引用している。
Lenovo Groupの株式は5日の香港市場で取引停止となっている。また同社はこの日、国際的な大手IT企業との間で交渉を進めていることを認める発表を行っていた。
両社の仮契約には、数年間の移行期間を設け、その間IBMが顧客とブランドを保有し続けるとの条項が含まれる模様。こうした措置をとる目的については、可能な限り円滑な事業の引継を行うとともに、LenovoがIBMの顧客を維持できるようにするためという。IBMは一定期間テクニカルサポート等の支援を行うほか、中国以外の市場における販売チャネルの利用も認めるとの情報筋のコメントがこの同紙の記事には記されている。
また同紙はこの記事のなかで、LenovoはIBMのビジネスコンサルティング事業にとっても魅力的な顧客になり得るとのアナリストのコメントを紹介している。またIBMはLenovoに経営面の専門知識等を提供し、Lenovoが世界のPC市場でDellやHewlett-Packard(HP)に太刀打ちできるようにする可能性があると、このコメントには記されている。
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