「ハイテク製品はいまひとつ」:アカデミー賞、賞品の中身とIT業界

文:Greg Sandoval(CNET News.com)
翻訳校正:河部恭紀(編集部)
2006年03月06日 15時22分

 有名なハリウッド俳優を利用することに関して言えば、IT業界は決して素人ではない。

 しかし、ロサンゼルスのKodak Theatreにて米国時間3月5日に開催される2006年度のアカデミー賞授賞式では、多くの企業がプロダクトプレイスメント広告競争を激しく展開する中、IT企業の影は薄くなりそうだ。

 Entertainment Weeklyのウェブサイトによると、オスカー受賞者には、Kay Ungeraがデザインしたシルクのビンテージ着物や、マンハッタンのCornelia Day Resortのスパの利用、そしてFairmont Hotels and Resortsが提供するMayan Rivieraホテルでの滞在またはカナダのスキー旅行など、数々の素晴しい賞品が与えられる。

 これに比べると「ハイテクおもちゃ」はどうもぱっとしないようだ。

 何ヶ月もの間、アカデミー賞を認定する米映画芸術科学アカデミーに多数のIT企業が懸命に働きかけ、自社製品をオスカー受賞者や候補者、プレゼンターに手渡される公式ギフトの中に入れてもらおうと試みた。

 しかし、自社製品をなんとか公式ギフトに入れることができたのはVonage、Motorola、Netflix、Segwayといった数社だけだった。Kodakの製品も選ばれず、同社はこの件の詳細に触れるのを避けている。

 Kodakは現在、「Entertainment Tonight」というテレビ番組との契約を結ぼうとしており、同番組の「主演女優賞」候補者全員にダイヤモンドをちりばめたデジタルカメラ「V570」をプレゼントする企画を提案していると、Kodakの広報担当者Brooke Wilsonは言う。

 提供されるカメラは399ドルで店頭販売されているものと全く同じで、唯一違うのは、2万ドル相当のダイヤモンドがノミネートされた女優ひとりひとりのイニシャルの形に並べられている点だ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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