長期にわたって繰り広げられてきたBlackBerry裁判が終わりを迎えるようだ。
Research In Motion(RIM)とNTPの両社は米国時間3月3日にプレスリリースを出し、BlackBerryを巡る特許論争を6億1250万ドルで和解することに合意したと発表した。今回の合意により、RIMは今後、NTPから特許のライセンス供与を受けるという。
RIMの共同最高経営責任者Jim Balsillieが3日午後の電話会議で明らかにしたところでは、今回の合意では同社がNTPに一括で和解金を支払うという。米特許商標庁が今後NTPの特許を認めない場合でも、NTPには6億1250万ドルを返済する必要はない。「特許商標庁の再審査に関する条項はない。今回の和解がすべてであり、最終的なものだ」(Balsillie)
RIMとNTPは、2005年3月に4億5000万ドルで和解することに一時的に合意したが、その後不成立に終わっている。RIMは両社が最終合意に達したと考えたが、NTPは案件が最終承認されたと考えず、訴訟が継続された。
RIMの最高財務責任者(CFO)Dennis Kavelmanによると、法人顧客がBlackBerryの採用拡大や新しいハードウェアやソフトウェアのアップグレードを問題解決まで見合わせていることで、同社では影響が出ていたという。
Balsillieは、James Spencer判事が特許商標庁の再審完了を待たずに裁判を進行させようとしたことに不満をあらわにし、「裁判所が最終通知書の提出を急がせなかったことは驚きであり、失望した」と語った。
「認定されない特許に対して支払う金額としては確かに高額だが、裁判所が待とうとしないのであれば、支払った方が自分たちのためになる」(Balsillie)
今回合意に至ったのは、BlackBerryデバイスの米国における販売およびサポートの差し止め命令をSpencer判事が出すかどうかを巡り、両社が争ってから1週間後のことだった。この審問の間、Spencer判事は両社が和解しなかったことに不満をあらわにし、すみやかに差し止め命令を出すことを約束していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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