堀江氏、ライブドア経営から完全に退くも筆頭株主--子会社化解消など影響まだまだ

別井貴志(編集部)2006年01月25日 22時59分

 ライブドアは1月25日、社長を退任して取締役になっていた(関連記事)堀江貴文氏(33歳)と、同じく取締役の岡本文人氏(38歳)の2名から25日付けで辞任届けを受理したと発表した。1月23日に証券取引法違反(偽計取引、風説の流布)の容疑で逮捕されたことを理由に、25日付けで取締役を辞任した。

 そして、両名が取締役として就任していたライブドアの子会社や関連会社の取締役も辞任した。ほか、1月24日付けでライブドアの取締役を辞任していた宮内亮治氏(38歳)も関連会社の取締役を辞任した。

 これで、堀江氏はライブドアグループを経営する立場から完全に離れた。ただし、堀江氏は、ライブドア株式を1億8097万8000株、保有比率にして17.2%を持つ筆頭株主だ。

 こうした中、ライブドアマーケティングは、「1月23日開催の取締役会で決議に必要な過半数の取締役の出席がないまま取締役会を開催し、取締役に代表権を与えていた可能性がある」との報道についても以下のとおり反論した(関連記事)。

 「代表取締役兼任1名を含み、取締役3名が逮捕されるという異常事態が生じ、取締役辞任の申し出を受けず、捜査の状況によっては事実上取締役会が開催できない、なおかつ代表取締役も不在という事態が継続する可能性があっため、上場企業として一時的にせよ機能不全の状態に置かれることは妥当でないと判断した。そのうえで、法的に問題がないことを弁護士に確認し、1月23日夜半に出席した3名の取締役で取締役会を開催し、全員の同意をもって代表取締役を選任した」

 さらに、ライブドアは子会社のライブドアフィナンシャルホールディングス(LDFH)がオンラインクレジットカード決済サービスのゼウスおよびゼロの2社を子会社化する契約(関連記事)を解消した。LDFHとゼウス、ゼロは2005年12月22日付けで株式譲渡契約を締結したが、今回の事件を受けてゼウスとゼロから契約解消の申し出があり、これに合意した。

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