サンタクララ発--当地で開催中のSun Microsystems年次株主総会で、同社の「乗っ取り防止策(ポイズンピル)」の撤回を求め、また将来的に導入する際は株主投票にかけるという株主提案が圧倒的支持を得た。
Sunの株主らは、84%の支持により「ポイズンピル反対」提案を承認したが、役員のオプション行使権を制限するという2つ目の提案は否決した。Service Employees International Unionが提起した2つ目の提案は42.8%の支持しか得られなかった。
業績改善と、何年間も3ドルから4ドルの範囲で低迷してきた株価を持ち上げるようにという、Sun株主からの圧力は高まる一方だ。
「ポイズンピル反対提案に対する支持は見物だった。この提案は、あるSun役員の再任に関する提案よりも支持を受けた」と同提案を提起したSun投資家William Steinerの代理人John Cheveddenは述べた。
この株主提案はSunによるポイズンピルの撤回を求め、また導入に関しては、新たな投票の機会を設け、株主投票にかける場合のみ考慮すべきだというものだった。この提案を拒否するように株主に呼びかけていたSunは、この提案は何者かが敵対的買収をしかけてきたときに、「公平な価格」で交渉するSunの選択肢を狭めるものだと述べていた。
ポイズンピルを発動することは、市場にSunの株式をあふれさせることを意味する。そのため、Sunの買収は、同社の支持なしでは費用的に難しくなる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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