情報処理推進機構(IPA)は10月12日、「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー2005」を発表した。過去1年間で国内で販売されたものを対象に優秀なソフトを選定する。10月24日に表彰式が開催される。
2005年のソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー(SPOTY)に選ばれたのは、家庭・個人分野でウェブブラウザ「Lunascape2」、電子ブックビューワ「T-Time5.5」、安全・安心分野で日立ソフトウェアエンジニアリングの暗号化ソフトウェア「秘文AE」シリーズとなっている。産業・行政分野とシステム・基盤分野で該当する製品はなかった。
Lunascape2は商品PRを目的とした企業バージョンを開発できるが、IPAでは「ユーザーニーズをくみ取った国産ブラウザであること、開発の柔軟さを生かしたビジネスモデルを持っていること」を評価して、SPOTYに選んでいる。
T-Time5.5を選定した理由について、IPAは「パソコンで表示した電子ブックをJPEG画像に変換、携帯電話・デジタルカメラ・ゲーム機などのあらゆる『画像を表示できる端末』に転送する機能を搭載。特別な電子ブック専用端末を用意することなく、電子ブックの閲覧が可能となった。電子ブックの普及に貢献する」としている。T-Timeはボイジャーが開発している。
秘文AEシリーズについては「高度なセキュリティを実現しつつも、利用者側では特別な操作を意識する必要がないのが特徴。使い勝手に優れ、しかも個人情報流出を防ぐ手段として期待される」ことを評価して、IPAはSPOTYに選んでいる。秘文AEシリーズは、文書が作成された段階で、内容を暗号化して保存し、許可できないパソコンへコピーしても暗号を解けないために、内容を参照できない。
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