監査法人トーマツは10月6日、日本の成長企業50社のランキングである第3回「デロイト トウシュ トーマツ 日本テクノロジー Fast50」を発表した。
これは、日本国内のTMT(テクノロジー、メディア、テレコミュニケーションズ)業界における未上場、上場企業の応募によるエントリーから、過去3年間の売上高成長率をランキングしたものだ。企業規模によらない成長力を見るために指標は売上高を用いている。
50社の一覧表は次ページの通りで、第1位は、オンラインゲームの開発や運営を手がけるガンホー・オンライン・エンターテインメントで、売上高は27倍増と飛び抜けた成長率だった。
Fast50のトップに輝き授賞式に臨んだガンホー・オンライン・エンターテインメントの森下社長 |
授賞式でガンホーの代表取締役社長である森下一喜氏は「感動を提供するのが我々の使命だと思っており、短い期間で急成長できたのは株主やユーザーのおかげで感謝したい」と挨拶した。
また、同社はオンラインゲーム企業として知られているが、「ブロードバンドの普及によりエンターテインメントのかたちがいろいろ変わるだろうと考えて、まずはゲームから始めたが、今後は音楽や映像、ECなど総合的なオンラインエンターテインメント企業として取り組んでいく」と今後の抱負を語った。
2位は光源装置やIPモジュール、光センサーなどを開発、製造するインターアクション、3位はウェブサービスを企画、開発するアイリンクと続いた。この2社は、ともに2年連続で受賞した。
50社の平均成長率は317%と、2004年の307%を超えた。上位10社の中では、2004年に2位だった電子書籍の配信事業を手がけるイーブックイニシアティブジャパンが5位、同じく9位だったバイオマーカーを開発する総合医科学研究所が8位と、2年連続でトップ10に名を連ねた。2年連続で受賞した企業は50社中15社、3年連続は8社あった。さらに、ライブドアは1年ぶりにトップ10にランクインした。
50社の業種別比率は、トップがインターネット関連の46%で、過去2年間ずっと1位だったソフトウェアを上回った。これにソフトウェア18%、コミュニケーション12%、半導体/部品/電子機器12%、ライフサイエンス8%、コンピュータ/周辺機器2%と続く。
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