社名と同じ名前のハンドヘルド端末を販売するpalmOneが、2005年末までに社名をPalmに変更することを、米国時間24日に明らかにした。
同社の製品ラインは現在、「LifeDrive」「Treo」「Tungsten」「Zire」などで構成される。社名変更の際には、これらの製品名にPalmのブランド名が付くようになる。
今回の社名変更は、palmOneとPalmSourceの両社の合意の下で行われる。PalmSourceは、親会社のPalmから2003年10月に分離独立したソフトウェア会社。その後、Palmは社名をpalmOneへと変更し、ハードウェアの製造に専念してきた。
palmOneとPalmSourceは当時、「Palm Trademark Holding」という会社を設立し、PalmSourceがその株式の55%を保有した。両社によると、palmOneはこの株式を3000万ドルで取得するという。
palmOneはさらに、PalmSourceとのオペレーティングシステム・ライセンス契約を更新した。同契約の期間は2009年までとなっており、ミニマムロイヤルティは1億4850万ドルに設定されている。
今回の発表が行われる直前の22日には、PalmSourceのCEO、David Nagelがその職を辞したばかりだった。
PalmSourceは、24日に米証券取引委員会(SEC)に提出した書類のなかで、6月3日締めの四半期中にNagelに対し260万ドルの退職金を支払うことを明らかにした。Nagelは顧問として7月15日まで同社に残留する。
Nagelの退職金は、同氏に支払われていた報酬と同様に高額だ。同氏は2001年にAT&TからPalmに移籍している。同氏はそれ以来、高額な給与を受け取ってきた。NagelがPalm入社時に会社側と締結した契約書によると、同氏の給与は62万ドルで、そのほかにも雇用契約締結のボーナスとして20万ドルが支払われていたという。そのほかにも同氏には、Palm株式などが与えられていた。
palmOneは今回の合意の一環として、PalmSourceおよび同社のライセンシーが4年間、Palmの商標を一定の範囲内で利用することを認めている。
palmOneによると、新しいロゴは今夏終わりごろ公開されるという。小文字の「p」や、文字の「l」の代わりに数字の「1」を使う現在のつづりを変更するのかどうかは明らかではない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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