中国最大手のPCメーカーLenovo Groupは8日、IBMのPC事業を17億5000万ドルで買収すると発表した。この契約に基づき、LenovoはIBMのPC部門と共同で設立するジョイントベンチャーで過半数の株式を取得することになる。
両社は複雑なジョイントベンチャーを設立する計画を発表したが、これによりLenovoはDell、Hewlett-Packard(HP)に次いで世界第3位のPCメーカーに躍り出ると同時に、IBM側も依然としてPC事業にタッチすることになる。この買収は2005年第2四半期に完了すると見られている。
今回の契約に基づき、IBMはLenovoの株式の18.9%を保有することになる。LenovoはIBMのPC部門を12億5000万ドルで買収し、同部門の債務も引き受けるため、買収コストは合わせて17億5000万ドルとなる。Lenovoは約6億5000万ドルの現金と6億ドルの証券をIBMに支払う。新たに設立されるジョイントベンチャーのPC年間出荷台数は1200万台前後(2003年の数値を基準に算定)になると見られ、また同社の年間売上は120億ドル程度になる模様。
Lenovoは、IBMからPCに関する優先サプライヤーの扱いを受けることになり、また5年間にわたって「Think」ブランドを含むIBMブランドを使用できることになる。
なお、先ごろGartnerが発表した統計によると、Lenovoの全世界での市場シェアは第9位となっている。
新しいジョイントベンチャーの構成は、IBMのPC部門からの社員が約1万人、またLenovoの社員が約9200人になるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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