グラフィックチップメーカーのNvidiaでは、デスクトップPC市場の環境悪化と競争激化のあおりを受け、第2四半期に利益が80%近く減少した。
米国時間5日に発表されたこの決算と、翌6日のPacific Growth Equitiesによる評価の引き下げで、Nvidiaの株価は急落。同日午前中には、4.67ドル(32%)安となる9.89ドルで取引されていた。
同社は5日に、同四半期の利益が510万ドル(1株あたり3セント)となり、前年同期の2420万ドル(1株あたり14セント)から大きく減少したと発表。また売上のほうは4億5610万ドルと、前年同期の4億5980万ドルに比べてわずかな減少に留まった。
なお、アナリストらの予測では、同社の売上は5億100万ドル、利益は1株あたり15セントになると見られていた。
「第2四半期は課題が多く残念な結果となった。これは、複数の異例ともいえる出来事が市場であったために、デスクトップ用GPUのセグメントが大きく落ち込んだことによるものだ」と、同社最高経営責任者(CEO)のJen-Hsun Huangは述べている。
同氏は電話会議のなかで、この利益減少の原因として、市場シェアの低下とライバルATI Technologiesとの競争激化を挙げた。
一方アナリストらは、NvidiaがATIおよびIntelの両方にシェアを奪われたと指摘している。Jon Peddie Researchは、5日にリリースした調査レポートのなかで、Intelがグラフィックチップ市場におけるシェアを第1四半期の33%から第2四半期には37.7%まで伸ばす一方、Nvidiaは27.2%から23.2%へとシェアを落としたとしている。ATIもわずかにシェアを失い、前期の24%から同期には23.2%となった。
同四半期には、グラフィックチップ市場のなかでも、Nvidiaが特化するスタンドアロンのチップ分野は最も成長速度が遅かった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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