先ごろパイオニアがNECのプラズマディスプレイ事業の買収計画を発表したが、同業界ではこれに続く整理統合の機が熟していると、調査会社のiSuppli/Stanford Resourcesが米国時間9日に発表した。
「多くのメーカーが参入しているプラズマの市場は、さらなる統合に向けた機が熟しており、NEC以外にも同市場から撤退する企業が出てくるかも知れない」と、アナリストのPaul Semenzaは報告のなかで述べている。
iSuppliの推定では、フラットテレビに使われるプラズマディスプレイパネルの出荷は、2002年から2003年にかけて79%増加したという。Semenzaによると、メーカー各社はプラズマディスプレイパネルの生産に大規模な投資を行い、市場シェアの維持に注力しているという。しかし、日本の各メーカーがアジアの他のライバル企業についていくのは難しくなっており、2004年には、日本の全メーカーの市場シェアを合わせてもLG ElectronicsとSamsung SDIという韓国2大メーカーのシェア合計に達しなくなると、Semenzaは予想を立てている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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