Advanced Micro Devices(AMD)が第4四半期の決算を発表した。プロセッサとフラッシュメモリの売上拡大などが寄与して、売上高は76%増、また利益もアナリストの予想を1株あたり8セントも上回る結果となった。
同社は米国時間20日、同四半期の利益が4300万ドル(1株あたり12セント)となったと発表した。このなかには、これまでのリストラと買収に関する調整費用1400万ドル(1株あたり3セント)が含まれている。
12月28日締めの同四半期におけるAMDの売上高は12億ドルだった。なお昨年同期の売上は6億8600万ドルで、8億5500万ドル(1株あたり2ドル49セント)の損失を計上していた。
Thomson(旧First Call)が調査の対象にした27人のアナリストの予想平均では、AMDは売上高11億ドルで、1株あたり4セントの利益を計上すると見られていた。
2003年通期では、前年比30%増となる35億ドルの売上を記録したが、それでも1株あたり79セントとなる2億7400万ドルの純損失に終わった。
AMDによると、全体ではAthlon XPプロセッサに対する需要が増加したという。同社はまた、Athlon 64プロセッサの市場投入も進み始めているという。たとえば、同四半期にはHewlett-Packard(HP)がコンシューマー向けのデスクトップPCでAthlon 64 3200+チップの採用を開始した。
PC用のAthlonプロセッサとサーバ用のOpteronチップを販売する同社コンピュータ製品事業部の売上高は、昨年比38%増の5億8100万ドルだった。
AMDは同四半期末以降、Athlon 64製品ラインを強化しており、ノートPC用の3種類のMobile Athlon 64プロセッサに加えて、デスクトップPC用にもAthlon 64 3200+モデルも発売している。また、サーバ用チップのOpteronが普及し始めていることも明かしている。
フラッシュメモリの売上高は5億6600万ドルで、これは前年比161%増となる。AMDでは、Spansionブランドのフラッシュメモリを製造する富士通とのジョイントベンチャー、FASL(Fujitsu AMD Semiconductor Limited)の売上高を、自社の利益に組み入れている。
今後の見通しについて、AMDは、例年見られる季節的変動から、第1四半期の売上は第4四半期よりやや落ちるものの、フラッシュメモリの売上は横ばいで推移すると見ていると述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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