NTTドコモとソニー・エリクソンは1月21日、Googleの「Android」OS搭載のスマートフォン「Xperia(SO-01B)」を発表した。2009年11月にSony Ericsson Mobille Communicationsが英国で発表した「Xperia X10」は、日本ではXperiaという名称で販売される。発売は4月の見込み。
NTTドコモは2008年11月から主に4つの新シリーズに分けて端末を展開している。これまでスマートフォンは「docomo PRO series」として展開してきたが、Xperiaはどのシリーズにも属さず、あえて色を付けずにXperiaブランドを全面的に押し出す戦略だ。
Xperiaは、フルタッチパネルの大画面4.0インチフルワイドVGA液晶(854×480ドット)、1GHzで動作するクアルコムのCPU「Snapdragon」、Bluetooth、GPSを搭載する。送信時最大2.0Mbps、受信時最大7.2MbpsのFOMAハイスピードに対応。さらにWi-Fiも利用できる。ワンセグ、おサイフケータイ、iコンシェルなどには対応しない。
高画質の810万画素オートフォーカス対応カメラに、顔認識エンジンを搭載している。「電話帳」に顔写真を登録しておけば、撮影した写真の顔に名前を最大5人まで表示できる。さらにソニーのデジタルカメラ「Cyber-shot」でもおなじみの笑顔検出やシーン検出機能にも対応し、カメラまかせで美しい写真を撮影できるとしている。
不在着信履歴やメール、音楽、カメラ、mixiやTwitterなど、使用したコンテンツの履歴を一括して時系列でグラフィカルに表示するインターフェース「Timescape」を搭載。ホームメニューからアプリケーションの切り替えをしなくても、よく使うコンテンツに指一本でアクセスでき、直感的な操作ができるのも特長のひとつだ。
また、音楽や動画、写真を操作できる「Mediascape」では、音楽再生中に「infinite」ボタンを押すと、再生中のアーティストに関する情報を携帯電話内やウェブ上から簡単に検索するとともに、YouTube上のミュージックビデオなどを表示できる。また、写真モードでは、FacebookやPicasaの写真をシームレスに表示することも可能だ。
音楽は、PCソフト「Media GO」を使ってCDからPCに楽曲を取り込み、CDジャケット写真とともに携帯電話内に転送できる。今後は、日本国内の大手レコード会社が参加する音楽ダウンロードサービス「mora」のAndoroid端末向け配信サービス「mora touch」も開始予定だ。J-POPの多彩なラインアップや購入前の無料試聴、Wi-Fiだけでなく、FOMA回線からも端末を通して購入できる強みを持つ。
文字入力は、予測変換・入力アシスト機能「POBox Touch 1.0」を搭載。4行にわたって表示される候補の中から、目的の候補をタッチして選択できる。また、日本語をローマ字入力する際によく使用する母音キー「A、I、U、E、O」を大きく表示できるほか、使わない「Q」キーを削除する入力レイアウトも用意されている。
このほか、スマートフォン向けに対応アプリやコンテンツを紹介するポータルサイト「ドコモマーケット」も発売と同時に開設する。Androidアプリの紹介を中心として、年内をめどに課金代行し、毎月の通信料金とともに請求できるようにする。将来的にはWindows Mobile端末にも対応するとしている。
Xperiaはmicro SDカードを内蔵でき、標準で16Gバイトのカードを同梱するほか、日本ではインナーイヤー型のマイク付きステレオヘッドホン(ソニー製)も付属する。
カラーは「Sensuous Black(センシャスブラック)」と「Luster White(ラスターホワイト)」の2色展開だ。
また、Xperiaの発表に合わせ、スマートフォン向けのパケット定額サービス「Biz・ホーダイ」とiモード向けのパケット定額サービス「パケ・ホーダイ ダブル」を統合すると発表した。スマートフォンの場合、通信料金は月額5985円。PCなど外部機器を接続した場合は月額1万3650円となる。
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