TheStreet.comが伝えたニュースによれば、AT&Tは、今夏の新モデルのリリース時に、「iPhone」向けの料金プランを10ドル値下げする可能性があるという。
同ニュース記事は、Cote CollaborativeのアナリストであるMichael Cote氏の話として、AT&Tが、エントリーレベルの料金プランの価格を、69ドルから59ドルに落とす「可能性が非常に高い」との見方を示していると報じた。Appleは6月8日、サンフランシスコで開催予定のWorldwide Developer Conference(WWDC)の期間中に、iPhoneの最新モデルを発表すると期待されている。
AT&Tは、今回の記事に関して、コメントするのを拒んでおり、Cote氏にも、メールでインタビューを要請したものの、現在のところ応じていない。
料金プランの値引きが行われるならば、AT&Tが現在、2年契約を条件に200ドルで販売しているiPhoneは、もっと多くの顧客にとって、魅力的なデバイスとなるだろう。筆者は、これまでも長きに渡って、iPhoneやメインストリーム市場における他のスマートフォンが、幅広く普及する上での最大の障害は、(携帯電話会社との)契約に求められる高額の料金体系であるとの指摘を繰り返してきた。
消費者は、最先端のスマートフォンの購入時に、100〜200ドルの価格であれば、喜んで支払う傾向があることが示されてきた。しかしながら、iPhoneを例に挙げるならば、69ドルからスタートする毎月の料金プランが、購入への大きな障害となり得る。
実際のところ、2年契約を結んでiPhone 3Gを購入するならば、8GバイトモデルのiPhone 3G本体と、24カ月間の音声およびデータ通信プランの月額利用料金を合計すると、1856ドルという、かなり高額のコストがかさんでしまうのだ。このコストには、アクティベーションに要する費用や消費税、アカウントで請求される他の料金などは、一切含まれていない。基本プランに含まれる以上の通話料金や、無制限のSMS利用が必要なユーザーには、さらなる高額の利用コストがかかってくることになる。
とはいえ、2年契約期間中に必要となるコストの合計金額から、240ドルが値下げで不要となるならば、価格に敏感な一部の消費者は、(iPhoneの購入に)魅力を覚える可能性がある。
AT&TとAppleは、すでに2度に及ぶ、iPhoneの大幅な値下げに踏み切ってきた。iPhoneの初期モデルが約2年前に発売された時の価格は、8Gバイトモデルが599ドルに設定されていた。だが、Appleは、発売後2カ月で、399ドルに値下げしている。新たなiPhone 3Gの発売時には、AT&Tは、販売奨励金による本体価格の値下げを行い、2年契約を結ぶことで、199ドルにて購入可能となった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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