NVIDIAは現地時間2月16日、同社の「Tegra」チップに関して「Windows Mobile」に限定した対応から方向転換し、GoogleのモバイルOS「Android」もサポートすることを発表した。
スペインのバルセロナで開催のGSMA Mobile World Congress(16-19日)において、NVIDIAはGoogleおよびOpen Handset Allianceと協力して新しい「Tegra APX 2600」プロセッサでAndroid搭載携帯電話への対応に取り組んでいることを明らかにした。TegraはARMアプリケーションプロセッサ、同社の「GeForce」グラフィクスチップなどの機能を統合したシステムオンチップ(SoC)だ。PC並みのグラフィックスを小型機器でも再現するのが目標だ。
「NVIDIAがTegraでAndroidのサポートを発表したのを歓迎している」とGoogleのモバイルプラットフォーム担当上級ディレクターAndy Rubin氏は声明に記している。
2008年春以降NVIDIAは、TegraはWindows Mobile搭載のスマートフォンに限定して想定されるチップだと語っていた。しかしもう違う。「Androidをサポートすることによって、メーカーも通信業者も、手軽にTegraプロセッサを使用して携帯電話を構築できるようになる」とNVIDIAは声明に記している。
NVIDIAはまた同日に、「Tegra 600」シリーズをベースにした新しいプラットフォームも発表し、これにより99ドルで、常時接続に加え、高解像度動画の再生や「一度充電すれば数日持続」するモバイルインターネットデバイス(MID)が可能になると語った。NVIDIAによると、これはWindows Mobileがベースになる予定だという。
同社はまた、Windowsプラットフォームで3Gコミュニケーション性能を追加できるように、ST-Ericssonと協力しているとも語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力