UPDATE Googleは米国時間10月22日、同社の携帯電話OS「Android」向けアプリケーションを配信する「Android Market」を、公式にオープンし、2009年からは、同サイト上でダウンロード販売されるアプリケーションの売り上げの70%をプログラマーに提供する、新たなシステムもスタート予定であることを明らかにした。
Android Market上に並ぶ、当初のアプリケーションとしては、すでに50以上がそろっており、すべて無料でダウンロード可能である。Googleは、2009年第1四半期の初めには、Android Marketで有料アプリケーションも配信可能になると述べている。
さらに多くのアプリケーションが配信される予定で、プログラマーは27日から、AppleがiPhone向けソフトウェアを配信する「App Store」で取ってきたアプローチとは対照的に、より自由なプロセスで、自作の新アプリケーションを追加できるようになる。プログラマーは現在、登録料として25ドルを支払う必要がある。
GoogleでAndroidプロジェクトに携わるEric Chu氏は、22日にAndroid開発者向けの公式ブログ上で、「27日からは、ただ登録後に、アプリケーションをアップロードして、リリースするだけで、新たなアプリの配信が可能となる。これは至って簡単な仕組みである」と記した。
Androidを搭載する初のHTC製の携帯電話「T-Mobile G1」が、ついに発売開始となり、T-Mobileユーザー向けには先行予約も受け付けられていたが、サンフランシスコでは、発売前の21日夜に数十名が列を成した。また、Googleは、トラフィックの多い検索ページ上で、G1のプロモーションを開始している。
Appleは、プログラマーに対して、売り上げの70%を提供する方針を取っており、Research In Motion(RIM)は、「BlackBerry」のプログラマー向けに、売り上げの80%を提供している。
携帯電話業界にとって、Android Marketならではの魅力となるのは、Appleが、残りの売り上げをキープしてしまう方針であるのに対し、Googleは、特別に追加料金を請求することなく、残った売り上げを携帯電話サービスキャリアへと提供する方針を取る点にある(RIMが、どのように残りの売り上げを配分しているのかは、まだ明らかにされていない)。
Chu氏は「Googleは、売り上げの1%さえも取るつもりはない。われわれは、この販売モデルこそ、ユーザー、開発者、キャリアの双方にとって、フェアでポジティブなエクスペリエンスを提供するものになると確信している」と語った。
Androidを搭載する携帯電話には、Android Market対応のアプリケーションが組み込まれている。Android搭載の携帯電話がない人々も、インターネット上のAndroid Marketのサイトから、利用可能なアプリケーションを閲覧できる。
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