ディー・フォー・ディー・アール(D4DR)は10月16日、「主要カタログ通販事業者の携帯サイトに関するスコアリング評価」の結果を発表した。この調査は、カタログ通販事業者の主要6社「ニッセン(http://m.nissen.co.jp/) 」「ムトウ(http://i.mutow.net/) 」「ベルメゾン(http://mobile.bellemaison.jp/) 」「イマージュ(http://image.ne.jp/) 」「ディノス(http://mobile.idinos.com/) 」「シャディ(http://shaddy.jp/) 」を対象に実施したもの。
調査は、D4DRのコンサルティングメニューの1つである「Webサイト・スコアリング評価」の手法を用いた。ただし、携帯電話サイト向けにカスタマイズされた簡易版を今回は使っている。「集客」「使いやすさ」「サポート」「商品訴求」「コンバージョン」の5つのカテゴリを評価した。なお、調査端末には、NTTドコモのSH906iを使用している。
総合結果では、1位から順にニッセンが85点、イマージュが75点、ムトウが70点、ベルメゾンが65点、ディノスが62点、シャディが61点となった。この結果は、ドコモでの公式サイト順位にも一定の相関が見られたという。
集客カテゴリでは、SEO対策状況、PCサイトや広告媒体からの導線、メールマガジンの発行状況などについて評価した結果、ニッセンが79点で最も評価が高かった。特にSEO対策において、適切なタイトル名の表記、サイト内のリンク導線の整備、リンクのアンカーテキストの最適化などをしていたことが高評価につながった。なお、ベルメゾンは21種類、ニッセンは6種類と、ユーザーの属性や興味に応じて複数種類のメルマガを発行しているのに対し、ほかのサイトでは1種類のメルマガしか発行していなかった。
使いやすさカテゴリでは、ユーザビリティ、情報構造、レイアウト、文字表現、ショートカットキー、ナビゲーション、検索機能などに関して評価。ニッセンが100点で1位となった。ニッセンとムトウでは、文章の要所に絵文字アイコンを活用することで直感的に分かりやすい表記をしていた。またニッセンは、価格やセールの割引率など特にユーザーが注目する重要情報のフォントを目立つ色で表記するなどの工夫を施していた。
サポートカテゴリでは、ヘルプページやFAQの有無、コンタクト窓口、配送日指定や状況確認、返品交換の対応などの面で評価した。その結果、ニッセンとイマージュの2サイトが92得点で1位を獲得した。この2社は、配送日指定を無料にしたり、送料負担なしで自己都合の返品を可能にするなど、ユーザーの料金負担を軽減するサポートサービスが充実していた。一方、ムトウではFAQのコンテンツが掲載されていないなど、ユーザーへのサポートの不備があった。
商品訴求カテゴリでは、セールの実施や訴求、リコメンデーション、レビュー機能、商品カテゴリの分類、商品ページの情報量やレイアウトに関する評価をし、ニッセンとムトウが82点でともに1位となった。ニッセン、ムトウおよびシャディにおいては、多様なユーザーの視点に合わせて商品カテゴリが形状や利用シーン、イメージなど複数の分類方法で提供されていた。またこの3社は、セール情報がトップページで目立つように訴求されていた。
コンバージョンカテゴリでは、決済手段、購入金額に応じた割引やポイント還元、カート内の取り置き、ブックマークや閲覧履歴、入力フォームなどに関して評価。イマージュが91点で1位となった。いずれのサイトでもポイントサービスを提供していたが、外部のポイントサービスとの相互乗り入れはしていなかった。高評価のポイントは、カートに商品を取り置ける機能を提供するなど、ユーザーの購買行動をサポートする機能を提供していたこと。一方で、携帯電話の画面上での操作でストレスを感じるインターフェースを採用していたサイトは評価を落とした。
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