NTTドコモとResearch In Motion(RIM)は9月29日、RIM製スマートフォン「BlackBerry」の新モデル「BlackBerry Bold」の発売について基本合意したと発表した。
発売時期は2008年度第4四半期で、価格は市場情勢を見ながら慎重に決めたいとしている。
BlackBerry Boldは全世界で1900万台以上を出荷するBlackBerryの最上位機種だ。光沢のある黒い外装、背面には革のような質感のカバーがされており、高級感がある。HVGAの高画質液晶を搭載し、入力方式には、QWERTY配列のキーボードに加え、指先でボールを転がすように操作するトラックボールを採用している。サイズは114mm×66mm×15mmの手のひらサイズで、重さは136g。
これまでのBlackBerryは、セキュリティの高さや専用コールセンターなど、ビジネス向けの機能をセールスポイントとしてきた。BlackBerry Boldではさらに個人向けの用途も視野に入れ、iモードメールの対応やiTunesと連携して楽曲やプレイリストの管理、ビデオ録画、カメラ機能などエンターテインメントにも力を入れている。なお、カメラ機能は法人向けに搭載しないモデルも販売する方針だ。
iモードメールにも対応するが、最初はユーザーがサーバに取りに行くところから始め、数カ月以内には自動配信にも対応するとしている。
このほか、日本向けモデルでは、ドコモのFOMAハイスピード(HSDPA)3.6Mbps、無線LAN機能(802.11a/b/g)に対応する。1Gバイトオンボードメモリと128Mバイトのフラッシュメモリを搭載する。GPSやBluetoothにも対応し、待ち受け時間は約13日。通話時間は約5時間としている。海外ローミングサービスWORLD WING(3G+GSM)により、海外でも利用できる。
発表会場には、NTTドコモ代表取締役社長の山田隆持氏が登壇。「今年8月から個人向けサービスを開始し、ご好評をいただいている。BlackBerry Boldの魅力は“PCの利便性を手のひらに凝縮したスマートフォン”。新たに音楽や動画などのエンターテインメント機能を搭載し、個人にもさらにおすすめできる端末となった」と端末の魅力を語った。
ドコモでは、これまでに「BlackBerry 8707h」「F1100」「HT1100」といったスマートフォンをリリースしている。BlackBerry Boldに加え、2009年までに10機種にまで増やしていくことを明らかにした。
「Windows MobileやAndroid、ノキア端末、ブラックベリーなどいろいろな豊富なラインアップは、ドコモのお客様に選んでいただくための商品力になる。スマートフォンそのものは、7対3の割合で法人が多いだろう。BlackBerry Boldは、基本は法人だが、6対4ぐらいに個人が若干増えるのかなという気がしている」との考えを示した。
BlackBerry Boldは、9月30日〜10月4日まで幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2008」のドコモブースに参考出展される。
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